2015.10.19
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読書の秋にオススメ!人気作家5名×3冊

posted by nishi

秋といえば、芸術の秋、食欲の秋、スポーツの秋などいろいろありますが、
本好きな自分としては「読書の秋」としてオススメの本をご紹介します。

本選びはジャンル、作家、話題の本などいろんな要素がありますが、
みなさんもよく知っているであろう、人気作家5名からそれぞれ3冊を厳選してみました。


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東野 圭吾
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まずはガリレオシリーズや公開中の映画「天空の蜂」など
絶対的人気を誇る作家の東野圭吾。

NO.1 「容疑者Xの献身」
ガリレオシリーズの長編として映画化もされたので、
すでに読んでいる人も多いかと思いますが、
映画が良かったという点も含めて1位に選びました。
主人公湯川の友人で大きな存在感を放つ石神、湯川の苦悩、
そして待ち受ける意外な真実とトリック、本当に見事だと思います!

<あらすじ(BOOKデータベースより)>
天才数学者でありながら不遇な日日を送っていた高校教師の石神は、一人娘と暮らす隣人の靖子に秘かな想いを寄せていた。彼女たちが前夫を殺害したことを知った彼は、二人を救うため完全犯罪を企てる。だが皮肉にも、石神のかつての親友である物理学者の湯川学が、その謎に挑むことになる。ガリレオシリーズ初の長篇、直木賞受賞作。

No.2 「変身」
かなり昔の作品ではあるのですが、今読んでもきっと古さを感じることなく、
どう展開していくのかハラハラドキドキで楽しめる小説だと思います。
この「変身」と「宿命」「分身」といったあたりの作品はかなりお気に入りです。

<あらすじ(BOOKデータベースより)>
平凡な青年・成瀬純一をある日突然、不慮の事故が襲った。そして彼の頭に世界初の脳移植手術が行われた。それまで画家を夢見て、優しい恋人を愛していた純一は、手術後徐々に性格が変わっていくのを、自分ではどうしょうもない。自己崩壊の恐怖に駆られた純一は自分に移植された悩の持主(ドナー)の正体を突き止める。

No.3 「秘密」
ベタな作品が多く申し訳ないのですが、広末涼子の映画でも話題になった作品。
東野圭吾のミステリーというよりもちょっとファンタジー的な要素を取り入れたものが結構好きです。
映画も悪くはなかったですが、個人的には小説が良かったですね。

<あらすじ(BOOKデータベースより)>
妻・直子と小学5年生の娘・藻奈美を乗せたバスが崖から転落。妻の葬儀の夜、意識を取り戻した娘の体に宿っていたのは、死んだはずの妻だった。その日から杉田家の切なく奇妙な“秘密”の生活が始まった。映画「秘密」の原作であり、98年度のベストミステリーとして話題をさらった長篇、ついに文庫化。

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伊坂 幸太郎
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こちらもかなりの小説が映画化されている人気作家の伊坂幸太郎。
独特の世界観、ユーモアセンスが秀逸です。
自分が一番好きな作家なので3冊選ぶのがかなり難しかったです。

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NO.1 「オーデュボンの祈り」
迷いに迷いましたが、伊坂幸太郎デビュー作が1位。
このときから独自の世界観が完璧に作り上げられていると思います。
東野圭吾がストーリーの展開でぐいぐい引き込む作品が多いイメージですが、
伊坂幸太郎は不思議な小説の世界に知らないうちに引きこまれている、
といったイメージです。

<あらすじ(BOOKデータベースより)>
コンビニ強盗に失敗し逃走していた伊藤は、気付くと見知らぬ島にいた。江戸以来外界から遮断されている“荻島”には、妙な人間ばかりが住んでいた。嘘しか言わない画家、「島の法律として」殺人を許された男、人語を操り「未来が見える」カカシ。次の日カカシが殺される。無残にもバラバラにされ、頭を持ち去られて。未来を見通せるはずのカカシは、なぜ自分の死を阻止出来なかったのか?


No.2 「陽気なギャングが地球を回す」
こちらの作品は続編である「陽気なギャングの日常と襲撃」も含めて
とても好きなシリーズです。
4人のチームの掛け合いが実に絶妙で、チームとしてもとても厚い
信頼で結ばれているのもいいです!

<あらすじ(BOOKデータベースより)>
嘘を見抜く名人、天才スリ、演説の達人、精確な体内時計を持つ女。この四人の天才たちは百発百中の銀行強盗だった……はずが、思わぬ誤算が。せっかくの「売上」を、逃走中に、あろうことか同じく逃走中の現金輸送車襲撃犯に横取りされたのだ! 奪還に動くや、仲間の息子に不穏な影が迫り、そして死体も出現。映画化で話題のハイテンポな都会派サスペンス!


No.3 「ゴールデンスランバー」
「不条理」「見えない力の支配」といった伊坂幸太郎らしい主題が
ぎっしり入った作品ですね。
珍しくこの作品は小説よりも映画が印象に残っています。
小説、映画ともにオススメしたです。

<あらすじ(BOOKデータベースより)>
衆人環視の中、首相が爆殺された。そして犯人は俺だと報道されている。なぜだ? 何が起こっているんだ? 俺はやっていない――。首相暗殺の濡れ衣をきせられ、巨大な陰謀に包囲された青年・青柳雅春。暴力も辞さぬ追手集団からの、孤独な必死の逃走。行く手に見え隠れする謎の人物達。運命の鍵を握る古い記憶の断片とビートルズのメロディ。スリル炸裂超弩級エンタテインメント巨編。


次点 「グラスホッパー」
このシリーズもかなり好きなんです!
近々で映画の公開もあるので、映画公開前にぜひ小説も!

<あらすじ(BOOKデータベースより)>
「復讐を横取りされた。嘘?」元教師の鈴木は、妻を殺した男が車に轢かれる瞬間を目撃する。どうやら「押し屋」と呼ばれる殺し屋の仕業らしい。鈴木は正体を探るため、彼の後を追う。一方、自殺専門の殺し屋・鯨、ナイフ使いの若者・蝉も「押し屋」を追い始める。それぞれの思惑のもとに――「鈴木」「鯨」「蝉」、三人の思いが交錯するとき、物語は唸りをあげて動き出す。疾走感溢れる筆致で綴られた、分類不能の「殺し屋」小説!


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辻村 深月
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2012年に直木賞を受賞し、一気に知名度があがった辻村深月。
ただ個人的には初期の作品のほうがインパクトもあって好きでした。

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NO.1 「凍りのくじら」
登場人物それぞれの深い心理描写と痛々しさが心にグッとくる作品。
ひねりのあるストーリー展開も好みです。
あとは理帆子の読書観、別所の冷静さ、ドラえもんへのオマージュなど
共感できるツボがいっぱいあったのもポイントが高かったです。

<あらすじ(BOOKデータベースより)>
藤子・F・不二雄を「先生」と呼び、その作品を愛する父が失踪して5年。高校生の理帆子は、夏の図書館で「写真を撮らせてほしい」と言う1人の青年に出会う。戸惑いつつも、他とは違う内面を見せていく理帆子。そして同じ頃に始まった不思議な警告。皆が愛する素敵な“道具”が私たちを照らすとき――。


No.2 「冷たい校舎の時は止まる」
学園モノって自分としてはそれほど好みではないのですが、
ホラー的要素とミステリーの要素がうまくからみ合っていく中で
分厚い上下巻があっという間に読めてしまいます。
辻村深月のデビュー作です。

<あらすじ(BOOKデータベースより)>
雪降るある日、いつも通りに登校したはずの学校に閉じ込められた8人の高校生。開かない扉、無人の教室、5時53分で止まった時計。凍りつく校舎の中、2ヵ月前の学園祭の最中に死んだ同級生のことを思い出す。でもその顔と名前がわからない。どうして忘れてしまったんだろう――。第31回メフィスト賞受賞作。

No.3 「ツナグ」
死者とたった一度だけ文字通り会う機会をつくってくれる使者、それが「ツナグ」。
この設定を見たとき、まっさきに浮かんだのが伊坂幸太郎っぽい!でした。
ただ世界観は完全に辻村ワールドです。
短編が最後にひとつの物語につながっていく、というのもわりと好きですね。
こちらは松坂桃李、樹木希林で映画化されました。

<あらすじ(BOOKデータベースより)>
一生に一度だけ、死者との再会を叶えてくれるという「使者」。突然死したアイドルが心の支えだったOL、年老いた母に癌告知出来なかった頑固な息子、親友に抱いた嫉妬心に苛まれる女子高生、失踪した婚約者を待ち続ける会社員……ツナグの仲介のもと再会した生者と死者。それぞれの想いをかかえた一夜の邂逅は、何をもたらすのだろうか。心の隅々に染み入る感動の連作長編小説。


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道尾 秀介
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トリッキーなどんでん返しがある作家さんというイメージの道尾秀介。
最近の作品はあまり読めていないのですが、、
2010年に直木賞を受賞しています。

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NO.1 「カラスの親指 by rule of CROW’s thumb」
主人公が詐欺師ということもあり、道尾秀介お得意のトリックが
ふんだんに散りばめられた作品です。
阿部寛主演で映画化もされているのでそちらもぜひチェックを!

<あらすじ(BOOKデータベースより)>
人生に敗れ、詐欺を生業として生きる中年二人組。ある日、彼らの生活に一人の少女が舞い込む。やがて同居人は増え、5人と1匹に。「他人同士」の奇妙な生活が始まったが、残酷な過去は彼らを離さない。各々の人生を懸け、彼らが企てた大計画とは? 息もつかせぬ驚愕の逆転劇、そして感動の結末。道尾秀介の真骨頂がここに!


No.2 「ソロモンの犬」
道尾秀介らしさはやや影を潜めている気もしますが、
非常に読みやすい作品ではないかと思います。
なぜ犬のオービーが急に走り出したのか、誰かの意図的なものではないのか?
というミステリーの部分が最後の最後までひっぱられ、読み応えもしっかりあります。

<あらすじ(BOOKデータベースより)>
秋内、京也、ひろ子、智佳たち大学生4人の平凡な夏は、まだ幼い友・陽介の死で破られた。飼い犬に引きずられての事故。だが、現場での友人の不可解な言動に疑問を感じた秋内は動物生態学に詳しい間宮助教授に相談に行く。そして予想不可能の結末が…。青春の滑稽さ、悲しみを鮮やかに切り取った、俊英の傑作ミステリー。


No.3 「向日葵の咲かない夏」
3位は少し迷いましたが、この本を外すわけにはいかないかな、と。
道尾秀介が一気に有名になった作品ではないかと思います。
このラストだけで友人と1時間は語れそうです。

<あらすじ(BOOKデータベースより)>
夏休みを迎える終業式の日。先生に頼まれ、欠席した級友の家を訪れた。きい、きい。妙な音が聞こえる。S君は首を吊って死んでいた。だがその衝撃もつかの間、彼の死体は忽然と消えてしまう。一週間後、S君はあるものに姿を変えて現れた。「僕は殺されたんだ」と訴えながら。僕は妹のミカと、彼の無念を晴らすため、事件を追いはじめた。あなたの目の前に広がる、もう一つの夏休み。


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荻原 浩
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結構重めの主題でもユーモアたっぷりに楽しませてくれる荻原浩。
自分が選んだのが比較的これぞ荻原浩っていうのではないチョイスかもですが
読みやすさという点では問題ないと思います。

No.1 「噂」
荻原浩には比較的珍しい、サイコスリラーっぽい雰囲気の刑事小説。
刑事とその娘のやり取りなどはコミカルで軽い感もありますが、
最後まで読み切ったときにこの小説の評価が出るかなと思います。

<あらすじ(BOOKデータベースより)>
「レインマンが出没して、女のコの足首を切っちゃうんだ。でもね、ミリエルをつけてると狙われないんだって」。香水の新ブランドを売り出すため、渋谷でモニターの女子高生がスカウトされた。口コミを利用し、噂を広めるのが狙いだった。販売戦略どおり、噂は都市伝説化し、香水は大ヒットするが、やがて噂は現実となり、足首のない少女の遺体が発見された。衝撃の結末を迎えるサイコ・サスペンス。


NO.2 「明日の記憶」
若年性アルツハイマー病の主人公を描いた作品。
荻原浩のユーモアあふれた文章が逆に哀しさを際立たせるところもあり、
ちょっと涙なしでは読めないかもです。
渡辺謙が作者に直接手紙を書いて映画化を熱望したという作品でもあります。

<あらすじ(BOOKデータベースより)>
「まずお歳を聞かせて下さい」「ここはどこですか」「次の三つの言葉を覚えて下さい。いいですか、あさがお、飛行機、いぬ」「今日は何曜日ですか」「さっきの三つの言葉を思い出して、言ってみてください」人ごとだと思っていたことが、我が身に起きてしまった。最初は物忘れ程度に思っていたが、若年性アルツハイマーの初期症状と告げられた。身につまされる傑作長編小説。

No.3 「僕たちの戦争」
いわゆるタイムスリップものですね。
戦時中という特殊であまり明るくはない時代の話を、
ユーモアを交えつつなんだか明るく描けてしまうのは
荻原浩ならではかもと感心。

<あらすじ(BOOKデータベースより)>
“根拠なしポジティブ”の現代のフリーターと、昭和19年の「海の若鷲」にあこがれる軍国青年が時空を超えて入れかわった!それぞれの境遇に順応しつつも、ふたりはなんとか元の時代に戻ろうとするが…。おもしろくてやがて切ない、愛と青春の戦争小説。


ちょっと古めの作品が多くなってしまっているのですが、、
もしまだ読んでいないものがありましたら秋の夜長に読書はいかがですか?

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