「安西水丸展」に行ってきました。
先週末、足を伸ばして、京都の美術館「えき」まで行って参りました。
お目当ては、「安西水丸展」。
最終日だったので、なかなかの混雑っぷりでした。
安西水丸といえば、本業のイラストだけでなく、絵本や装丁、さらに彼自身もメディアに度々登場し、その人柄でも人気の高いお方です。
今回の展示では、装丁コーナー、絵本コーナー、仕事場コーナー、関連の深い作家さんコーナー(村上春樹もここ)、アートコーナーに分かれていて、一つひとつの仕事ぶりをじっくりと追っていくことができました。
子供の絵、みたいなのに、すごく惹き付けられるんですよね。
緑と赤の線をそれぞれ一本ずつしか描いていない「スイカ」のイラストなんかは、究極のミニマムなのに、ちゃんとスイカに見えるから、ほんと不思議。
個人的に印象深かった言葉が、鉛筆画に添えられていた、このキャプション。
『歌舞伎や雛人形でうまく整理がつかなくなっていた色感を、きちんと整理してくれたのが色鉛筆だった』
シンプルで、ミニマムで、子供が描いているかのようにも見える安西水丸さんの絵。
それでいて、見ている人々を心地よい気持ちにさせ、どこまでも惹き付けてやまないのは、彼の純粋さや誠実な仕事ぶりもさることながら、構図や色・線など、画面を彩るすべてがきちんと整理されているからなのかな、と納得しました。
残念ながら展覧会は7月10日で終了し、今後巡回しそうな感じはなさそうなんですが、人気が高そうなので、きっとどこかでまた開催される・・・かも?
会場で先行販売されていた作品集に今回の展示内容がしっかり掲載されていたので、こちらも満足度高し!
展覧会に行けなかった方は、作品集の一般販売を待つのがよろしいかと。
展示の様子はこんな感じ(別サイト)
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